Q.1 秋になると抜け毛やダメージが目立つのはなぜですか?
【解説1】秋に抜け毛が増えるのは、毛が生え替わる時期だから
一般的に秋になると抜け毛が増えるといわれています。私は実感したことがないのでこのことを知って驚いたんですが世間一般にはそうみたいです。
この理由なんですが、動物の体毛が夏毛と冬毛とあって、生え変わる時期には抜け毛が増えるように人間にもそうした名残が残っていて 冬に備えて毛が生え変わる時期だから秋になると抜け毛が増えるという説があります。なるほど納得です。
他には、夏の過酷な環境を乗り越えた影響はヘアサイクルの都合上、少し遅れて秋になって表面化するということもあるといわれています。
お肌のほうも夏に受けた紫外線ダメージがシミやくすみになってあらわれるのは秋になってからといわれていますから、髪もそれと同じだと思ったらいいのかもしれませんね。
それから抜け毛について補足させてもらうと1日100本近くの髪が抜けるというのは正常の範囲内だそうです。 また抜け毛で重要なのは本数よりも抜け毛の太さや長さ、毛根の状態です。しっかり成長しきった毛が抜けているようであれば問題ありません。
【解説2】秋は夏のダメージが表面化する季節
夏は髪にとっては一番過酷な季節です。
強烈な紫外線を浴び、皮脂や汗が大量に分泌されるので頭皮環境は不衛生になりやすく、冷房の乾燥もあって髪や頭皮にストレスや負担がかかっています。 それがタイムラグを経て表面化するのが秋なので、秋は髪や頭皮の傷みが目立ちやすいわけです。
また、8月をピークに10月、11月というのは湿度がガクンと低下するため湿度の低下を受けて髪のうねりや広がり、指通りの悪さを実感しやすいのも秋です。 これは季節的な要因といえますが、秋は湿度の低下によって髪の水分が奪われがちなので注意しないといけません。
ということを踏まえて、秋になったら夏のダメージをリセットしつつ、湿度の低下にまけないうるおいケアをして冬にむけた準備もしていかないといけないということです。
いつもと同じケアをしていては秋の髪の毛はパサつきやゴワつきが目立ってしまうということですね。 「夏のダメージの補修」と「乾燥対策」の2つを頑張るようにしましょう。
ヘアケアのコツとしては、常日頃の観察というのがすごく重要になりますし、ヘアケアの正しい知識も必要です。 「知識×観察」が揃えば、その時々にあった適切なヘアケアができるので1年中同じシャンプーやトリートメントを使うというバカなことはせず、 季節や髪の状態にあわせて使い分けできるのではないかと思います。